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佐天「吸血鬼を召喚し使役する能力かぁ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:46:22.94 ID:OlVElI3f0
- 初春「……ずいぶん変わった能力ですね」
佐天「吸血鬼って、なんかすごくない!?」
黒子「この学園都市で、非常識な能力ですわね」
初春「うーん、何かの比喩でしょうか?」
佐天「吸血鬼かぁ、なんだかわくわくするわね!」キラキラ
黒子「ばっかばかしい。そんなの都市伝説に決まってますわ」
佐天「そんなー」ガッカリ
黒子「だったら、実際に使ってみたらどうでしょうか?」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:46:48.55 ID:ULezD4/D0
- あるく
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:47:34.96 ID:OlVElI3f0
- 佐天「そうですね。やってみましょう」
初春「あ、でも昼間に召喚したら、吸血鬼はダメなんじゃないでしょうか?」
佐天「それもそうね」
黒子「そんなマジメに考えなくてもよろしいのに」
佐天「帰ったら試してみるよ」
初春「えー、危ないですよー」
佐天「そうかな?」
初春「絶対にひとりで召喚しちゃダメですからね!」メッ
佐天「う〜……」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:47:36.22 ID:Wxdib7AP0
- ワラキア
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:47:58.29 ID:9fVwTk5Y0
- DIO
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:47:59.05 ID:kK7pNXgF0
- ハートアンダーブレード
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:48:14.23 ID:RWwFmL0Ii
- 旦那
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:48:15.72 ID:OlVElI3f0
- 黒子「お二人とも、早く行かないとタイムセールが終わってしまいますわよ」
初春「あっ、もうこんな時間!」
佐天「御坂さんも来ればよかったのに、新作ケーキのタイムセール」
黒子「仕方ありませんわ……」
黒子「お姉さま、最近なんだかとてもお悩みになっていらしたようですし」
初春「きっと、何か理由があるんだと思います」
佐天「分かった!きっとかれ(ry」
黒子「のおおおおおおおおおおおおおお!!!」ゴロゴロ
初春「白井さん!」
佐天「なーんてね」
佐天(とは言ったものの、やっぱり気になるなぁ)
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:48:29.41 ID:hh0FZynR0
- レミリア・スカーレット「お茶淹れなさいよ!」
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:48:44.72 ID:Nt1E/Uob0
- ■■「…………」
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:48:47.47 ID:WEe1Eim6i
- レールガンの真ヒロイン佐天ちゃんかわいいよペロペロ
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:49:08.81 ID:OlVElI3f0
- 1時間後
佐天「あー、美味しかった」
黒子「なかなかの味でしたわね」
初春「そろそろ帰りましょうか」
佐天「そうだね。じゃ、また明日」
初春「佐天さん」
佐天「ん?」
初春「吸血鬼、勝手に召喚しちゃダメですからね!」ギロッ
佐天「あははー、分かってるってー」
黒子「初春は心配症ですわね」
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:49:30.08 ID:I+CWpwEj0
- ブレイドとかいいね
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:49:56.36 ID:MMHN3zvs0
- ふと思ったけど姫なんとかさんの能力でアーカードって殺せるのかな?
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:50:14.67 ID:OlVElI3f0
- その夜、佐天の部屋
佐天「しっしっし、ごめんね初春」
佐天「せっかくの能力だもの。使わない手はないわ」
佐天「それに吸血鬼なんて、都市伝説ハンターの血が騒ぐじゃない!」
佐天「もしものときのために、ニンニクも食べたしね」
佐天「ちょっと口臭が気になるけど……」
佐天「それにしても、吸血鬼って、どんなのが出てくるんだろう」
佐天「ええい、考えてもしょうがない。そりゃ!」
煙がもくもくと立ち昇る。
その煙の向こうに、人影がゆらりと現れた。
アーカード「……ここはどこだ」
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:50:34.18 ID:kB8L3Dv00
- それかよ
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:11.67 ID:cI/jtt9J0
- セラーナを期待したらこれだよ死ね
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:13.55 ID:GEp2ynA+0
- アーカードきた!
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:19.21 ID:EMrivbPQ0
- 旦那かよ 俺得
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:33.43 ID:I+CWpwEj0
- 悪魔城伝説かな?
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:45.78 ID:xBFb2iZB0
- 自分殺してる最中の旦那か
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:51:58.89 ID:GEp2ynA+0
- レイチェル様もくるのか
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:52:18.25 ID:AsMenrWy0
- とんでもない吸血鬼来た!
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:52:31.69 ID:4OO0H8iu0
- ■■さん大活躍
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:52:55.82 ID:OlVElI3f0
- そこには、赤いコートを着た長身の男が立っていた。
佐天「本当に出たあああ!?」
驚く佐天。男が尋ねる。
アーカード「おい娘」
佐天「は、はい!?」
アーカード「ここはどこだ?」
佐天「が、学園都市です!」
アーカード「学園都市?知らん名だな」
アーカード「チェシャ猫を追っているうちに妙なところに出たようだ」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:55:06.83 ID:OlVElI3f0
- 佐天「あ、あの〜」
アーカード「私を呼んだのはお前か?」
佐天「そうですけど……」
アーカード「ふん、こんな小娘に呼び出されるとはな」
佐天(なんかスゴイ人が来ちゃったなぁ……)
佐天(この人、やっぱり吸血鬼なのかな……)
アーカード「おい娘」
佐天「な、なんでしょう……?」
アーカード「腹が減った。血をよこせ」
佐天(やっぱり吸血鬼だ!)
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:55:27.70 ID:J6ybBJuK0
- 吸血シーンwktk
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:56:28.56 ID:OlVElI3f0
- 佐天「って、私を吸血鬼にするつもり!?」
アーカード「安心しろ。そのつもりはない」
アーカード「これ以上従僕が増えるのは面倒だからな」
佐天「で、でも、噛みついたりはしないですよね?」
アーカード「指先をほんの少し切ればいい」
佐天「でも……」
アーカード「早くしろ!」
佐天「はひっ!」
机からカッターを出し、佐天は指先を切った。
うっすらと血が滲む。
佐天は心臓が高鳴るのを感じた。
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:57:09.68 ID:GEp2ynA+0
- ペース早いな
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:59:09.86 ID:moSDqeah0
- 書き溜めあるのは評価できる保守
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 00:59:52.22 ID:OlVElI3f0
- アーカード「それでいい」
アーカードが跪く。
舌先が佐天の指を這う。
佐天(なんか……変な気分……)
アーカード「……ふむ、正真正銘100%処女の血だな」
佐天「い、言わなくていいです!」
アーカード「さて、それでお前は私を呼び出してどうするつもりなんだ?」
佐天「え?えっとー、それはですね〜」
佐天(しまった、何も考えてなかった……)
アーカード「どうした、早く答えろ」
佐天(うわー、なんかイライラしてるよ……)
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:01:22.68 ID:nRSNJZnU0
- 姫なんとかさんなら吸血鬼であればなんでも倒せるの?
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:02:12.71 ID:OlVElI3f0
- 佐天「そ、そう言えば、あなたの名前はなんて言うんですか?」
アーカード「アーカードと呼ばれている」
佐天「私は佐天涙子って言います。よろしくお願いしますね」
アーカード「おい娘、早くしろ」
佐天「せっかく名前教えたのに……」
佐天「そうですね、まずは親睦を深めるためにゲームを」
アーカード「断る」
佐天「ですよねー」ウルウル
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:02:38.37 ID:g4hxiUxSi
- 姫なんとかさん「私、今日のハイライト…フフッ」
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:03:33.50 ID:OlVElI3f0
- アーカード「と言いたいところだが、どうやら今はお前が私の主らしい」
佐天「え、そうなんですか?」
アーカード「主の命令ならば逆らえん。付き合おうか、その遊戯に」
佐天「やったー!じゃあ準備しますね!」
ウキウキとした気分で、佐天はゲーム機を取り出しテレビにつないだ。
佐天「マリカーしましょ、マリカー!」
アーカードの方を振り返ると、そこには少女がいた。
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:04:27.13 ID:J6ybBJuK0
- お譲さんですね分かります
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:04:48.93 ID:nZAS1j5I0
- なんだとっ
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:05:10.53 ID:OlVElI3f0
- 佐天「……え?」
アーカード「どうした、娘」ニヤニヤ
佐天「なぜ黒髪ぱっつん!?なぜ声だけダンディー!?」
アーカード「ふん、姿形など、私にとっては何の意味もない」
佐天「だったら声も可愛くしてくださいよ!」
アーカード「五月蠅い。さあ、早く始めようか」
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:05:16.36 ID:dKYhocRwi
- マリカーやってる旦那とか中々にシュールだなwww
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:06:42.82 ID:A9mXDR0F0
- ワロタ
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:06:43.59 ID:h7C6ztwr0
- アーカードwwww
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:06:45.80 ID:J6ybBJuK0
- あの姿でいつもの声でも旦那は違和感ないの凄いよな
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:06:47.38 ID:OlVElI3f0
- 2時間後
佐天「なんでこの人こんなに上手いの……」
アーカード「どうした?まだ50連敗しただけだぞ。かかってこい」
佐天「まさかこの私が負けるなんて……」
佐天(しかし、吸血鬼とゲームをするなんて、思ってもみなかったなぁ)
隣の少女を見る。
可憐な少女が楽しそうにゲームに興じていた。
佐天(こう見ると、可愛いかも)
アーカード「早くコンティニューしろ。ハリー!ハリー!」
佐天(でも声が……)
こうして夜が更けた。
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:07:05.40 ID:VIsXkCkT0
- 前一方通行とのバトル書いてた人か?
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:08:07.66 ID:dKYhocRwi
- 旦那ハマりすぎワロタwww
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:08:22.83 ID:OlVElI3f0
- 翌朝
佐天「……あれ?いつの間にか寝ちゃった?」
ベッドの中で身を起こす。
カーテンの外はすでにかなり明るい。
時計を見ると、正午を回ったところだった。
佐天「アーカードさん?」
部屋を見渡す。
彼の姿はない。
少女の姿の彼もない。
代わりに部屋の真ん中に、巨大な黒い棺桶があった。
佐天「なにこれ……」
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:08:38.56 ID:/Qs0Kcyq0
- 佐天さんが学園都市最強にかけ上がった
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:09:29.60 ID:OlVElI3f0
- 佐天「もしかしてアーカードさんのベッド?」
佐天「吸血鬼って、カンオケで寝るんだ。へー」
表面に何か文字が書いてある。
佐天が手を伸ばす。
佐天「ざ・ばーど・おぶ・はーめす?」
アーカード「触れるな」
佐天「うわっ!?」
少しだけ開いた棺桶の中から、鋭い眼が見えた。
アーカード「私の棺に触れるな」
佐天「ご、ごめんなさい……」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:10:25.31 ID:nZAS1j5I0
- 天敵そげぶ
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:10:53.36 ID:OlVElI3f0
- 佐天(大切なものなのかな。アーカードさん怒ってる……)
シュンとする佐天。
しばらくすると、棺桶がごそごそと動き出した。
佐天「え?」
見ると、脚が生えている。それもたくさん。
佐天「きゃあああ!!!」
Gの如く動き回る棺桶。
棺桶はそのまま脚でドアを開けて、部屋の外へと消えていった。
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:12:14.51 ID:J6ybBJuK0
- あれかぁwwww
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:13:41.30 ID:OlVElI3f0
- 佐天「吸血鬼ってなんなの……」
アーカード「おい」
佐天「うわっ!いきなり後ろから声をかけないでください!」
佐天「ていうかあなた棺桶の中にいませんでしたっけ!?」
佐天「ていうかていうか!あの棺桶!どこ行ったんです!?」
アーカード「いちいち喧しい娘だ。そんなことはどうでもいい」
佐天「ツッコミが追い付かないよぉ……」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:15:40.86 ID:OlVElI3f0
- アーカード「さあ我が主よ。次のオーダーをよこせ」
佐天「命令って言われてもなぁ」
佐天(また女の子の姿に戻るのもいいなぁ)
佐天(でも今の状態もちょっと格好良いかも)
佐天「どんなことができるんです?」
アーカード「いろいろできる。ナチスをくびり殺したり神父の心臓を」
佐天「けっこうです」キッパリ
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:16:14.41 ID:TefoUGPGO
- ■■さんの時代がきたぞ!!
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:16:53.07 ID:OlVElI3f0
- 佐天(この人、実はかなり危ない人かも……)
佐天(でも、とても強いのかな……だったら……)
佐天「だったら、私の友達を助けてください!」
アーカード「ほう」
佐天「私の友達にとっても困っている人がいて、でもその人はとっても強くて」
佐天「私に助けを求めたりしなくても自分で何でも解決できちゃうすごい人なんですけど」
佐天「でもそれでも、その人が今困ってて、私はその人の力になりたいんです!」
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:17:46.85 ID:OlVElI3f0
- アーカード「……」
佐天「あの……ダメですか?」
アーカード「くっくっくっく……」
佐天(こわっ!!)
アーカード「いいだろう、我が主よ。そのオーダー、確かに承った」
佐天「ありがとうございます!」
佐天(御坂さん、私、あなたのお手伝いがしたいんです)
佐天(迷惑かもしれない。必要ないかもしれない)
佐天(でも私、あなたのために何かしたい)
佐天(じっとしているのは、嫌だもんね!)
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:18:26.58 ID:dKYhocRwi
- 一方通行逃げろ
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:18:34.49 ID:MY0RppEW0
- 召還できるのは一人とは言っていない
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:18:35.54 ID:Z+7j35Nj0
- >>1さんは、ヘルシング読んだことあるようでないな。
アーカードが「腹へった、血を飲ませろ」なんて言うかよ
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:20:31.40 ID:OlVElI3f0
- 学園都市、とある路地裏
佐天「……とは言ったものの、どこにいるのかしら……」
佐天は当てもなく路地裏を歩く。
陽はすでに傾きかけていた。
佐天(アーカードさん、ちゃんとついてきてくれてるかな)
アーカード(お前の影の中にいる。問題ない)
佐天(うわ〜、私テレパシーで会話しちゃってるよ……)
佐天「こんなんで、見つかるのかなぁ」
アーカード(私の”体”が街中を走っている。すぐに”掛かる”)
佐天(意味分かんないけど凄そう……。吸血鬼ってこんなんだっけ?)
- 61 : 忍法帖【Lv=17,xxxPT】(1+0:15) :2013/09/05(木) 01:21:35.79 ID:brqhbr630
- さっきまでヘルシング見てた俺にはタイムリーなスレ
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:22:05.27 ID:OlVElI3f0
- 佐天「そう言えば、さっきはごめんなさい」
アーカード「何の話だ」
佐天「ごき……棺桶に勝手に触ってしまって、ごめんなさい」
佐天「あれ、あなたの大切な物なんですよね」
アーカード「……私の最後の領地だ」
アーカード「あそこで生まれ、あそこで死ぬ」
佐天(アーカードさん、ちょっと寂しそう)
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:23:35.40 ID:OlVElI3f0
- 角を曲がる佐天。
アーカード「おい」
佐天「え?」
どすん
誰かにぶつかった。
佐天「きゃ!?」
不良A「おいおいおいおい、いってぇじゃねーかよぉ?」ニヤニヤ
不良B「骨が折れちまったぞ、どうしてくれる?」ニヤニヤ
佐天「ご、ごめんなさい……」
不良C「あれあれぇ?この子可愛くない?超可愛くない?」ニヤニヤ
不良A「うっへっへ、こりゃあいいや」ニヤニヤ
佐天(アアアアアーカードさーん!)
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:24:01.23 ID:moSDqeah0
- 支援
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:25:02.68 ID:OlVElI3f0
- 3人の不良が佐天を取り囲む。
不良B「ねえカノジョー、俺たちと楽しいことしない?」ニヤニヤ
不良A「それでチャラにしてやるからさぁ」ニヤニヤ
アーカード(まったく、どこにでもこの手の輩はいるものだな)
佐天(そんなこと言ってないで、助けて下さいよ!)
不良C「オラ何とか言えよ!」ドン!!
佐天「痛っ!」
アーカード「しょうがない小娘だ」
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:26:29.73 ID:OlVElI3f0
- 不良たちは見た。
ビルの壁面に映った少女の影から、人の上半身が浮かび上がってくるのを。
影の手が伸びる。
アーカード「ゴミどもめ」
不良達「……!!」
アーカードの眼が妖しく光る。
アーカード「失せろ」
不良達「はい」
佐天は目を丸くしたまま、3人の不良の背中を見送った。
佐天「え?え?今何したんです?」
アーカード「何もしていない」
佐天「はぁ……」
佐天(エ口光線か何かかな……)
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:28:46.02 ID:OlVElI3f0
- アーカード「それはそうと、お前は本当に危機感が足りんな」
アーカード「それではいくつ命があっても足りん」
佐天「反省します……」
アーカード「……それはまあいい」
アーカード「ところで、お前の輩(ともがら)が見つかったぞ」
佐天「本当ですか!?」
アーカード「……」
佐天「どうし……!?」
佐天は見た。
アーカードの顔には、怖気のするような笑みがあったのだ。
アーカード「どうやら、”楽しいこと”になっているようだぞ」
佐天「御坂さん……!」
人いない……寂しい……
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:29:27.46 ID:1Q73Le4A0
- いるぞはよ
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:29:37.20 ID:moSDqeah0
- 見てるぞ〜
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:30:03.98 ID:lhDuyGSc0
- お前の影にいるから
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:30:04.49 ID:OlVElI3f0
- とある倉庫街に爆音が響く。
一方通行「ヒャーッハッハハハハハッハハハッ!!!」
一方「いつまで逃げてるつもりですかァ?三下ァ!」
上条「ちくしょう!」
一方「クケケケケケケ!」
再び爆音。
髪をツンツン立てた少年が宙を舞う。
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:31:00.07 ID:J6ybBJuK0
- 居るから黙って書きなさい
かまってちゃんと思われるしな
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:31:34.83 ID:MUvMfqHbi
- 一方さんオワタ
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:31:43.01 ID:OlVElI3f0
- 御坂「うう、強い……」
御坂美琴は傍らに倒れている々姿の妹を見つめる。
生きてはいるが、すでに意識が無かった。
御坂「やっぱり無理なのよ……あいつに勝つなんて」
御坂「あいつまで巻き込んで……私、バカみたい……」
御坂は気を失った。
3人の敵を倒し、一方通行は再び笑う。
一方「ケケ、雑魚どもがよォ。もちっと楽しませろよなァ」
アーカード「おい」
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:32:07.70 ID:1Q73Le4A0
- 死亡確定
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:32:33.09 ID:V16Gr/cW0
- 少佐だしてくれ...
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:33:01.33 ID:OlVElI3f0
- 声が掛かった。
一方「あァン?」
そこには赤いコートの男が立っていた。
一方「誰だァ、てめェ?」
アーカード「俺の名前はアーカード。HELLSINGのゴミ処理係だ」
一方「ヘルシングだァ?聞いたことねェなァ?」
一方「でもちょうどいいや。ゴミならあるぜェ?生ゴミが3つもなァ!」
アーカード「……まったく、気配を感じて来てみたら、こんな餓鬼だとはな」
一方「……あァン?」
一方通行の表情が歪む。
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:33:01.54 ID:vUrdz+G70
- れみりゃじゃないのか
ノシ
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:34:10.40 ID:OlVElI3f0
- アーカード「餓鬼が餓鬼をいたぶって好き勝手絶頂やってもらわれると、この上なく不快だ」
アーカード「そうだろう、娘?」
佐天「うえっ!?」
物影に隠れていた佐天に向かって、アーカードは言う。
アーカード「さあ我が主よ。オーダーを。オーダーをよこせ」
佐天「……そいつを倒して、御坂さんたちを助けて!」
アーカード「認識した。マイマスター」ニィ
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:34:11.68 ID:MY0RppEW0
- アーカードさんってどんくらい強いの?
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:35:11.53 ID:PfjmwtV40
- >>80
防御力は人並みだけどHPがハンパない
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:35:16.95 ID:MUvMfqHbi
- >>80
百万個命があってその数だけ殺さなきゃ死なない
火力よりも生存力がチートなキャラ火力もそれなりにチートだけど
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:35:17.50 ID:OlVElI3f0
- 一方「何だァ?何ですかァ?」
一方「主だの何だの、SMプレイですかってンだ」
一方「おいおっさン。俺が誰だか分かってンのかァ?」
アーカード「知らんな」
一方「ケッ、じゃあ教えてやるよ。俺は一方通行だ」
一方「学園都市の最強の超能力者(レベル5)様だよォ!」
佐天(マジで!?実在するんだ!?)
佐天「アーカードさん!さっきの取り消し!やばいって!」
佐天「早く御坂さん達を助けて逃げようよ!」
一方「もうおっせェよ!」
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:36:49.34 ID:OlVElI3f0
- 一方通行が地面を蹴る。
無数の砂利が、まるで散弾銃のようにアーカードを襲う。
佐天「アーカードさん!!」
肉と内臓が引き裂かれ、血が噴き出す。
佐天が悲鳴を上げる。
一方「ウヒャヒャヒャヒャ!どうしたよォ、糞奴隷野郎!」
アーカードが倒れる……と思われた。
- 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:36:56.97 ID:1nxHvjzc0
- 旦那は頼もしさで言えば最高クラスなんだけど純粋に能力だけで見ると一方さんに勝てなさそうなんだよな
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:38:17.66 ID:OlVElI3f0
- アーカード「餓鬼が」
佐天「え?」
一方「なッ!?」
バラバラになったはずのアーカードの身体が再生する。
アーカード「なるほどなるほど、そういう能力か」
佐天「すごい……」
一方「へへ、どういう細工か知らねェが、随分と楽しませてくれるじゃねぇか!」
轟ッ!
一方通行の身体が加速し、弾けたようにアーカードに突進した。
アーカードは銃を抜き、それに応じる。
ヒュパ!
連発する破裂音。
しかし一方通行は止まらない。
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:39:54.67 ID:OlVElI3f0
- 一方「ミンチにしてやンよォ!!」
アーカードの首が飛ぶ。
佐天がまた悲鳴を上げる。
一方「まだまだァ!」
無数の鉄骨が飛来し、アーカードを押し潰していく。
佐天「アーカードさーん!」
砂煙と血の臭いが空間を満たす。
一方「どうだァ、ゴミ処理係ィ?自分がゴミカスになる気分はよォ!」
一方通行の邪悪な笑いがこだまする。
しかし――
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:41:12.72 ID:eC09qQ1q0
- 自分の中身殺しが既に終盤で残機が10くらいしかないという可能性も…
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:41:13.45 ID:TefoUGPGO
- 果たして犬は魔術扱いなのか
それにより攻撃か通るか決まるな
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:41:34.55 ID:OlVElI3f0
- アーカード「拘束制御術式第3号、第2号、第1号、開放」
アーカード「状況A 『クロムウェル』発動による承認認識」
アーカード「目前敵の完全沈黙までの間、能力使用限定解除開始」
チキチキチキチキ
一方「な、なンだァ!?」
アーカード「教育してやろう。吸血鬼の闘争というものを」
- 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:43:42.25 ID:c6WYeQ7a0
- 旦那そいつ吸血鬼ちゃう
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:44:03.48 ID:V16Gr/cW0
- 子安の化物がぁぁぁってシーンが浮かんだ
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:44:56.15 ID:OlVElI3f0
- アーカードの身体が拡散していく。
黒い闇の中に、不定形の”何か”が浮かび上がる。
それは黒い獣となって、一方通行に襲いかかる――!
一方「なンだよこれはァ!?」
咄嗟に身をかわす。
最強の自分が、身をかわすことになるとは。
ゾルッ!
一方「うぎゃああああああああ!!俺の腕がああああああ!!!」
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:46:38.39 ID:OlVElI3f0
- 右腕が、黒い獣に食いちぎられていた。
真っ赤な鮮血が生々しく光っている。
一方(畜生ちくしょう、どうなってやがンだチクショウ!)
反射膜は確かに張っていた。
しかし防げなかった。
アーカードの声がする。
アーカード「おいどうした最強?」
アーカード「まだ腕が一本千切れただけだぞ。かかってこい」
闇の中からアーカードが言う。
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:46:53.90 ID:J6ybBJuK0
- 未知の物質?だし反射はできないよなぁ
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:48:01.27 ID:PfjmwtV40
- >>88
能力的にはシュレディンガーの持ってるから死なないんじゃない?
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:48:26.54 ID:OlVElI3f0
- 一方「うぎぎぎぎぎ……」
アーカード「その程度の傷で戦闘不能とは情けない」
再び獣が一方通行を襲う。
一方「うげェ!」
左脚が闇に消える。
迸る血が夜を染める。
アーカード「もはや演算もできんか」
アーカード「能力に比べて、肉体と精神が脆弱すぎるな」
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:48:32.68 ID:aY/H7y7r0
- 腕千切れたのに気絶せずに状況分析できるとかもやしのくせにやるじゃん
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:49:32.30 ID:c6WYeQ7a0
- 一通ってぶっちゃけトバルカインにも負けそう
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/05(木) 01:50:03.32 ID:OlVElI3f0
- 静かに歩み寄り、アーカードが一方通行に囁く。
アーカード「ときに最強。貴様はどのくらいの間、不眠不休で闘える?」
アーカード「何も食べず、眠らず、休まず、何年くらい闘っていられるかね?」
アーカード「私を打ち倒したいのならば、早く立つことだ」
アーカード「なあに、あとたったの3,000,000回くらいだ」
虫のように這いつくばる一方通行をアーカードは見下ろす。
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