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(,,゚Д゚)己を信じる争いのようです川 ゚ -゚)

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 19:00:12.78 ID:f9WbjnGCO

アルパカ

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:15:08.47 ID:f9WbjnGCO

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *


うっすらと聞こえていた発砲音もいつの間にか聞こえなくなってしまった。
そこまで距離が離れたか、それとも―――


(,,゚Д゚)(いや、そんなことは無いはずだ)

モララーは強いし、そして何より賢い男だ。ここでむざむざとやられるような男ではない。
自分はとにかくアサピーの元へ急ぐのが先決だ。

ギコはそう何度も自分に言い聞かせながら森を走っていた。
モララーがなぜギコを逃がすために戻って来たのか。
アサピーはなぜわざわざギコを指名したのか。

まだ分からないことはたくさんあった。

(,,゚Д゚)(そういえば……兵士達はどれだけ生き延びただろうか)

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:16:59.63 ID:f9WbjnGCO

元々、ギコが単身でエルフ達と対峙したのは1人でも多くの兵を逃がすための殿を務めるためだった。

戦争は数だ。
優秀な指揮官、優秀な戦士がいることに越したことはないが、ほとんどの戦は数で勝負が決まる。
モララーもそれは良く分かっているから、あそこで俺と変わったのだろう。
モララーは、誰がどう言おうと、一流の兵士だった。


間もなく森を抜けようとした時、ようやく自軍のテントらしきものが見えた。


「……あっ!隊長!!」

「ギコ隊長!よくぞご無事で!」

(,,゚Д゚)「おう。お前たちも無事に逃げられたようで何よりだ」


ギコの姿に気づいた兵士が数人駆け寄ってきた。
ギコはそれに答えながら陣地を軽く見渡している。

陣地の中はまだ割と賑やかだった。
先の撤退戦での被害は大きかったが、それでもまだエルフ達を圧倒するような人数はいそうだ。


「隊長、博士がお待ちです」

(,,゚Д゚)「わかった。すぐ行く」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:19:05.77 ID:uD6R/8Pp0
しえ

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:19:44.67 ID:f9WbjnGCO
一度、森の方を振り返った。
大きく、それでいて青々とした緑が生い茂った美しい森だ。

人間の住む"セカイ"には存在しない緑。
端から見れば、そこが戦場であることなど信じられない。
ギコは森から視線を外し、空へと目を向ける。

日は陰りつつあり、透き通った青が徐々に橙色へとグラデーションしていた。


(,,゚Д゚)(モララー……無事でいてくれよ)


空の向こうの何かに、ギコは祈る。
そして、アサピーのいるテントへと足を早めた。




(-@∀@)「ギコ。無事でよかったよ」

(,,゚Д゚)「……すまん博士。プギャーを守りきれなかった」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:21:37.39 ID:f9WbjnGCO
アサピーのテントに入ると、油の臭いがギコの鼻腔を掠めた。
国にいるときはいつも嗅いでいる臭いだが、なぜか息苦しく感じられる。


(-@∀@)「話は簡単にだがモララーから聞いている。まさかプギャーが1人でつっこんでいくとはな……」

(,,゚Д゚)「やっぱり、あの時博士が言ったように慎重に行くべきだった」

(-@∀@)「過ぎたことを悔やんでも仕方がない。問題はこれからのことだよ」


アサピーは話ながら設計図らしきものに必死に何かを書き込んでいた。
パッと見はシンプルな楕円形の機械のようだ。
だが、その横に書き込まれた大量の数式や化学式が「それ」がかなり高度な機械であることを示していた。


(-@∀@)「それで、これからについてだ」

(,,゚Д゚)「……しばらくは様子見か?あの森で戦うのは分が悪すぎる」

(-@∀@)「それはダメだ」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:21:47.21 ID:sTdsVV0CO
支援

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:22:28.86 ID:f9WbjnGCO
(,,゚Д゚)「だが、魔導アーマーがない以上は……」

(-@∀@)「確かにあの森はエルフ達の本拠地。森の外での戦いなら我々に分があるかもしれん」

(-@∀@)「だが、そんなことは向こうも承知さ。いつまでもここで様子見を続けていればいずれ兵糧も尽きる」

(-@∀@)「そこを突かれれば、我々に勝ち目はない」


アサピーの言うことももっともだった。
森の外で戦うことが何を意味するか、ここまで負けを続けていたエルフ達が一番わかっているだろう。


(-@∀@)「それに、一つ気になったことがあるんだ」

(,,゚Д゚)「気になったこと?」

(-@∀@)「エルフ達は負け続きだった。そして、戦線をエルフの本拠地前まで上げられた……」

(-@∀@)「普通こんな状況になれば全体の士気も相当下がっているだろう」

(-@∀@)「一方の我々は連戦連勝で士気も高い」


(-@∀@)「なのに、今回はやけにあっさり撃退されてしまった」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:23:59.34 ID:f9WbjnGCO

(,,゚Д゚)「……背水の陣ってやつじゃないのか?」

(-@∀@)「その可能性もあるが、あまりそうは考えられないね」


言われてみれば妙な話だ。
明らかに流れはこちらにあった。
しかし、今回の戦闘では完敗だったと言ってもいい程の負け方をした。

今までほぼ無敵だった魔導アーマーも、プギャーが独断専行したとは言え、あまりにも呆気なく撃破されたのだ。


(-@∀@)「確証はないが、我々はここまでまんまとおびき寄せられたのかもしれないな」

(,,゚Д゚)「まさか……」


そんなわけない、と言葉は続かなかった。
撤退するギコ達を追撃してくるエルフ達の動きはいやに統率が取れていたし、
ギコが対峙した双子のエルフからは余裕しか感じられなかったのだから。


(-@∀@)「この仮説が確かなら、様子見をした所で総攻撃を食らって全滅する可能性もある」

(,,゚Д゚)「森の外で戦っても勝てないかもしれない……って事か」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:25:16.56 ID:f9WbjnGCO
今は流れはエルフ側にある。
それに、今まであっちから戦闘を仕掛けてきたことは無かったはず。

この状況で総攻撃を仕掛けられたら、例え森の外であったとしても相当の被害を受けるかもしれない。


(-@∀@)「だから、我々は攻め続けるしかないんだ」

(,,゚Д゚)「受けに回れない……か……。厳しいな」


厳しいなんて物ではない。
今回の敗北は、兵の士気に大きく影響したはずだ。

その状態で人間達にとって分の悪い戦いをしなくてはならない。
正直、勝ち目はないだろう。


だが、それならばなぜモララーを危険にさらしてまで自分を呼び戻したのか。
ギコの疑問はまだ解消されていない。
もしかしたら、そこに何か勝利へ繋がる糸口があるのではないか。

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:28:36.06 ID:yzYcTKDf0
守りに入れないってか・・・

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:28:42.69 ID:f9WbjnGCO
(,,゚Д゚)「……博士。俺を呼んだ理由は?」

(-@∀@)「今までの話で薄々感じているとは思うが……お前にしか扱えない"モノ"があるんだ」


(-@∀@)「そう……対エルフ用の最終兵器がね」


―――最終兵器。
アサピー博士が用意した人間の切り札。

その切り札を使わねばならぬということが、現在の戦況をよく表していた。


(,,゚Д゚)「俺にしか扱えない……?どういうことだ」

(-@∀@)「性能については完成したら教えるさ。まだ未完成で、不確定要素も多くあるしね」

(,,゚Д゚)「モララーじゃダメだったのか?」

(-@∀@)「モララーにも扱えない事はないだろうが……モララー向きの装備じゃないことは確かだ」


モララーにはあまり向かず、自分に向いた機械。
ギコにはイマイチそれがわからなかった。

ギコはどちらかと言うと不器用な方で、機械の扱いも得意ではない。
一方のモララーは何でもソツなくこなすことができる天才タイプだ。

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:29:53.23 ID:pE9ryTuB0
強化装甲みたいなのか

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:31:01.67 ID:f9WbjnGCO
(,,゚Д゚)(俺にしか扱えなくて、モララーには向いていないもの……?)

(-@∀@)「完成までに最低三日はかかる。それまで時間を稼がなくてはならん」

(,,゚Д゚)「三日か……。それくらいの時間稼ぎなら簡単だな。じゃあ、今から兵を集めて軍議を……」

(-@∀@)「その必要はない」


テントを出ようとしていたギコの足が止まる。
一拍間を置いてから、ゆっくりと振り返った。


(,,゚Д゚)「なんだと?」

(-@∀@)「この三日間は、お前には戦線を外れてもらう」


怪我を負ったわけでもないのに戦線を外される。
一人の戦士であり、同時に部隊の隊長であるギコにとって、それは耐え難い屈辱であった。

隊長が戦線を外されるということは、戦力外通告。
言い換えれば「お前が戦線に立つと迷惑だ」と言われたようなものなのだ。
かつて、血に餓えていたころのギコならばアサピーに剣を向けてでも戦場に出ていただろう。

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:35:32.74 ID:bFrIvNkf0
紫煙

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:36:57.29 ID:iOZYcohO0
おさるさん?

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:36:58.69 ID:Q0CP7UkV0
おさるさんがやって来ました
どなたか下記スレにさる報告おながいします
http://c.2ch.net/test/-/news4vip/1352282412/i

だってさ

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:39:46.91 ID:8BYw2Wuo0
さるは帰れ

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:40:02.23 ID:yzYcTKDf0
ありゃりゃ さるか

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:40:27.64 ID:Q0CP7UkV0
創作板で投下したほうがいいと思うのだが

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:43:45.11 ID:/gKYuLuqP
VIPでやりたいなら頑張ってもらいたい

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:43:52.02 ID:Q0CP7UkV0


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:44:07.09 ID:f9WbjnGCO
(,,゚Д゚)「おい、どういうことだ」

(-@∀@)「考えればわかるだろう。最後に勝つためには、お前の力が必要だからだ」

(-@∀@)「言っただろう?最終兵器はお前にしか扱えないと」


自分の力を否定されたわけではないと理解し、ギコはホッと胸を撫で下ろした。
しかし、だからと言って納得したわけではない。ギコは隊長なのだ。背負うモノがある。

(,,゚Д゚)「今はモララーもいない。指揮する者がいなくてまともに戦えるとでも?」

(-@∀@)「まともな戦いは期待していないさ。三日もってくれるだけで構わない」

(#゚Д゚)「お前……まさか兵を時間稼ぎに使うのか!!」

(-@∀@)「ああ、そうなるな」


その言葉を聞き、ギコの中で何かが切れた。
アサピーの白衣の襟を掴み、強く引き寄せる。
皺だらけの白衣が更にクシャクシャになる。

ギコと比べて小柄なアサピーの体は地面から離れ、ギリギリつま先がついているような形になった。

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:45:01.42 ID:uZAPf86n0
支援

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:45:14.31 ID:Q0CP7UkV0
お、帰ってきた支援

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:45:52.91 ID:pE9ryTuB0
支援

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:46:27.86 ID:8BYw2Wuo0
しえ

87 :最近VIPのブーン系寂しいし……:2012/11/07(水) 20:48:03.36 ID:f9WbjnGCO
(#゚Д゚)「その命令は納得しかねる!!明日は俺も出るぞ!!」

(-@∀@)「落ち着け。ギコ」

(#゚Д゚)「俺は落ち着いている!少なくとも、兵を捨て駒に扱うような奴よりはな!!」

(-@∀@)「お前が出て、万一の事があったらどうする。エルフ達もバカではない。
    勢いがある今のうちに隊長格の人間を討とうとしてくるだろう」

(#゚Д゚)「知ったことか!」

(#-@∀@)「甘ったれるな!!」

(#゚Д゚)「っ!?」


普段冷静なアサピーが声を荒げた。
そんなアサピーの姿を見るのは、ギコにとっても初めての経験だ。

腕の力が弱まりアサピーの拘束が解かれる。
乱れた襟を正しながら、アサピーは言葉を続けた。

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:49:34.02 ID:yzYcTKDf0
支援支援

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:49:44.16 ID:57Mb4lCwO
投下ならVIPだろうが創作だろうがどっちでもええ

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:50:22.94 ID:f9WbjnGCO
(-@∀@)「……いいか、ギコ。これは戦争なんだ」

(,,゚Д゚)「……わかってる」

(-@∀@)「戦争である以上、どんな手を使ってでも、勝たなくてはならないんだ」

(-@∀@)「我々は、国を、民を背負って戦っているのだからな」

アサピーの言葉に、ギコは何も答えず、重い足取りでテントを出た。
それが、ギコなりの無言の肯定だった。


「隊長……」

(,,゚Д゚)「お前ら……」


テントを出ると、数人の兵士達がギコに寄ってきた。
普段からギコと仲が良かった兵士達だ。


(,,゚Д゚)「聞いてたのか……」

「はい……。失礼ながら」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:51:38.81 ID:uZAPf86n0
支援

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:51:59.05 ID:f9WbjnGCO
ギコは胸が締めつけられる思いがした。

アサピーは彼らを捨て駒と言った。
ギコはそれを肯定した。
彼らは上官に死ねと言い渡された。


(,,゚Д゚)「……すまん」

「隊長……」


兵士の一人がおずおずと前に出る。
少し照れくさそうに笑いながら、話を始めた。


「俺……故郷に嫁と娘がいるんです。娘は今年六つになって、もうすぐ学校に行けるとはしゃいでました」

(,,゚Д゚)「……」


兵士達の中には、彼のように家庭を持つ者もいるのだ。
いたたまれなくて、気まずくて、ギコは視線を反らす。

しかし兵士は、笑みを浮かべたまま、元気よく続けた。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:52:44.12 ID:8BYw2Wuo0
C

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:52:48.64 ID:uZAPf86n0
支援

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:53:17.99 ID:pE9ryTuB0
美しいほどのフラグだ

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:53:53.29 ID:f9WbjnGCO
「だから、この戦争に負けるわけにはいかないんです!娘が笑って学校に行けるように、絶対に負けられないんです」


「ですから隊長……。必ず、この戦争に勝利してくださいね!」

(,,゚Д゚)「……!」


その兵士は笑ったまま、自分の死を肯定した。
戦後の家族の幸せを願い、それをギコに託して死することを認めたのだ。


「自分も同じ気持ちです!」

「頼みますよ!隊長!」

「三日間、死ぬ気で戦いますから!」


(,,゚Д゚)「お前ら……」


彼らは皆、自分の命よりも国の勝利を願っていた。
彼らは皆、兵士の鑑であった。

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:54:35.90 ID:Q0CP7UkV0
泣いた

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:55:12.79 ID:pE9ryTuB0
なんつーフラグ

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:55:46.57 ID:f9WbjnGCO


(,,-Д-)「……すまん。お前らの思いは、ちゃんと受け取ったからな」


兵士達は顔を見合わせ、笑い合った。
その顔は、翌日死地に赴く者の表情ではなかった。

日は西の空に沈み、東の空から月が昇ってきている。
この月が沈み、また日が昇ってくれば、また戦いが始まるのだ。

いつかの勝利のために、敗北するための戦争が……。


ギコは拳に力を込め、いつかの勝利を強く願った。


(,,゚Д゚)(これが戦争……か……)

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:55:59.56 ID:KXo+4LYxO
おぉ、こういうの待ってた

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:56:41.37 ID:8BYw2Wuo0
きついな

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:57:08.05 ID:uZAPf86n0
支援

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:57:26.11 ID:Q0CP7UkV0
しーえん

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:57:26.68 ID:f9WbjnGCO
*   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

―翌日

――ガストラ帝国 帝国城 謁見の間

(:‘_L’)「ご報告します!」

(:‘_L’)「……先日のエルフの森への侵攻、失敗に終わりました!」

(;‘_L’)「被害は、魔導アーマー一機、死亡者二万…(#^ω^)「もうよい!!!」

(#^ω^)「酒が不味くなるわ!!何故負けるのだ!!!」

(;‘_L’)「それは……まだ正確な報告書が届いておりませんので……」

(#^ω^)「ええいこの役立たずめ!!!!」

ホライゾン王がその手に持つ、酒の入ったグラスを、フィレンクトに向かい投げつける。

フィレンクトは、軌道も滅茶苦茶な、容易に避けれるであろうそのグラスを、微動だにせず、その身に浴びる。

(‘_L’)「……申し訳ありません。報告書を直ちに取り寄せます」

( ^ω^)「ふん!!!もうよいわ!!!下がれ!!!」

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 20:58:47.57 ID:IydFyEix0
流石兄弟かいてた人?
支援

106 :>>105 ちゃう:2012/11/07(水) 20:59:20.83 ID:f9WbjnGCO
(‘_L’)「……承知しました。……しかし、その前にもう一つご報告があります」

( ^ω^)「なんだ?朕の機嫌を更に損ねるものではなかろうな?」

(‘_L’)「モララー隊長が、帝国の郊外で発見されたので、現在城で保護しております」

( ^ω^)「……何故前線へ出てたモララー隊長が此処へいるのだ?脱走か?」

(‘_L’)「逃走した訳ではないようです。恐らく、エルフの魔法で強制的に移動させられたものと思われます」

( ^ω^)「……ふむ、ではモララー隊長を此処へ連れて来い。あと、酒を持て!」

(‘_L’)「ハッ!!!」


頭から酒を滴らせながら、ホライゾン帝に高級酒と豪華な装飾が施されたグラスを渡し、謁見の間を後にするフィレンクト。
謁見の間を出てすぐ、待機していたモララーにフィレンクトが声を掛ける。

(‘_L’)「陛下の声は聞こえていたでしょう。謁見の間へどうぞ。」

(メ ・∀・)「了解。……あんたも大変だね」

(‘_L’)「……それほどでも。本当は、陛下もそこまで悪人ではないのです。嫌わないで頂きたい」

(メ ・∀・)「……まぁ、エルフに飛ばされて空から落ちた僕に、帝国のトップクラスの医師と技師を回してくれて感謝してるからね、素直に従うよ」

(‘_L’)「その謝礼は陛下へ。……では、どうぞ」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:00:03.22 ID:Q0CP7UkV0
ペース速いのはいいがさるには気をつけてな

支援

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:00:59.54 ID:f9WbjnGCO
近衛兵にじろじろと見られながら、謁見の間へ入り、うやうやしく頭を下げるモララー。

( ^ω^)「モララー隊長。そちはエルフと何度か交戦しており、更に前回のエルフの森への侵攻にも参加していたな」

(メ ・∀・)「その通りで御座います」

( ^ω^)「……問おう。何故エルフの森への侵攻は失敗したと思う?」

(メ ・∀・)「一言で申すなら、地の利の差、かと」

( ^ω^)「ふむ、詳しく申せ」

(メ ・∀・)「エルフの森の樹で御座います。エルフ達は樹の上を俊敏に動き回り、我々を撹乱し、分断した所を狙ってきます」

(メ ・∀・)「恐らく、樹上のエルフへの対策を立てなければ侵攻は永遠に不可能かと…
     私のように機械化した兵なら対応できるため、サイボーグ兵の増員が妥当と私は思います」

( ^ω^)「ほほぅ……役に立つ情報を良くぞ持ってきた。そちが魔法で此方へ戻ってきたのは、我々にとって追い風となりそうだな」

( ^ω^)「下がって良いぞ、モララー隊長。大儀であった。後の作戦は朕が考える」

(メ ・∀・)「ハッ!」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:02:02.34 ID:8BYw2Wuo0
こういうブーンは珍しい気がするが気のせいだろうか

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:02:27.23 ID:bFrIvNkf0
後のゲスイゾンである

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:02:29.57 ID:f9WbjnGCO
一礼した後、豪奢な絨毯の上を仰々しく歩き、謁見の間を出るモララーを見届け、ホライゾン皇帝は口を開く。

( ^ω^)「大臣!」

(‘_L’)「ハッ!」

( ^ω^)「火炎放射器を用意せよ。前線基地に送るのだ」

(‘_L’)「……申し訳ありませんが、何をなさる気で御座いますか」

( ^ω^)「そんな事も分からぬか。森を焼き払うのだ!」

(;‘_L’)「それは……!!!!」

( ^ω^)「森が我が軍の侵攻を妨げてるのなら、その森を破壊すれば良いのだ!我ながら妙案であるぞこの策は!」

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:03:03.41 ID:wBlWVkPn0
しえ

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:04:12.30 ID:f9WbjnGCO
(;‘_L’)「陛下!!この戦争の目的はエルフの森の木々を資源として活用することでしょう!?本末転倒でございます!!!」

(#^ω^)「ええいうるさい!!!朕に逆らうのか!!反逆者として晒し首にするぞ!!!!」

(#^ω^)「朕は負けるのが嫌いだ!朕に抵抗するものは叩き潰す!!!」

(;‘_L’)「………」

( ^ω^)「大臣、前線のアサピー博士に使者と、火炎放射器を送れ。これは命令だ」

( ^ω^)「輸送部隊の指揮はビコーズ小隊長に任せる!」

(*^ω^)「これでこの戦争も朕の勝利で幕を閉じる!今から勝利の美酒が楽しみだ!!」

長い沈黙の後、苦々しくフィレンクトが頷いた。

(;‘_L’)「…………承知、しました」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:04:22.65 ID:pE9ryTuB0
これはアカン

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:06:11.36 ID:f9WbjnGCO
重い顔のまま謁見の間を出たフィレンクトの前に、見慣れた顔が立ちはだかった。


(‘_L’)「……モララー隊長」

(メ ・∀・)「……」


モララーは無表情だった。
ただ、その身に纏う威圧感だけは、彼の今の心情をよく表している。


(メ ・∀・)「『この戦争の目的は、エルフの森の木々を資源として活用すること』……これってどういう意味?」


しまった、とフィレンクトは思った。
この戦争はエルフからの侵略に対して始まったものだとしていたのだ。
モララーも、エルフに故郷を焼かれ……そう思い込んで戦争に参加した身だ。


(‘_L’)「それは……」

(メ ・∀・)「早く言え」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:06:25.83 ID:Q0CP7UkV0
しえん

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:08:30.02 ID:f9WbjnGCO
重い顔のまま謁見の間を出たフィレンクトの前に、見慣れた顔が立ちはだかった。


(‘_L’)「……モララー隊長」

(メ ・∀・)「……」


モララーは無表情だった。
ただ、その身に纏う威圧感だけは、彼の今の心情をよく表している。


(メ ・∀・)「『この戦争の目的は、エルフの森の木々を資源として活用すること』……これってどういう意味?」


しまった、とフィレンクトは思った。
この戦争はエルフからの侵略に対して始まったものだとしていたのだ。
モララーも、エルフに故郷を焼かれ……そう思い込んで戦争に参加した身だ。


(‘_L’)「それは……」

(メ ・∀・)「早く言え」

118 :>>117 ミス:2012/11/07(水) 21:09:28.26 ID:f9WbjnGCO
(‘_L’)(……この人に、ごまかしは通用しないでしょうね)


(‘_L’)「……わかりました。全てをお話しします」

(メ ・∀・)「……」


(‘_L’)「まず、この戦争の目的は先ほど言った通り、エルフの森の自然を活用しようという名目で始まりました」

(‘_L’)「……この国は度重なる開発によって自然が失われてしまいましたから」

(メ ・∀・)「だから、自然が豊かなエルフの森をぶんどっちまおうってことか」

(‘_L’)「……言葉を汚くすればそうなりますね」


(メ ・∀・)「じゃあ、あの火災は?」

(‘_L’)「……エルフを攻めるにあたり、新型兵器の開発を極秘で進めていました」

(‘_L’)「あなた方がよくご存知の、魔導アーマーです」

(‘_L’)「その時の指揮は陛下が直々に行っていました」

(メ ・∀・)「待ってくれ。魔導アーマーの開発は戦争が始まってから、アサピー博士が行ったんじゃないのか?」

(‘_L’)「……魔導アーマーの開発は、とある事故で一度白紙に戻ったからです」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:10:08.46 ID:8BYw2Wuo0
oh...

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:12:17.31 ID:f9WbjnGCO
(メ;・∀・)「事故……?まさか……!?」

(‘_L’)「……当時、魔導アーマーにはエルフの魔法を模した機能を付ける予定でした」


(‘_L’)「しかし、それは我々の技術では再現出来なかった」

(‘_L’)「私はアサピー博士に協力を依頼することも考えましたが……彼は平和主義者ですから」

(‘_L’)「頼んでもきっと協力はしてもらえない。そう思って彼に内緒で無理にでも計画を進めようとした……」


(‘_L’)「……結果、魔導アーマーは暴走した」

(メ;・∀・)「!?」


(‘_L’)「暴走した魔導アーマーは町を一つ焼き、その先で自らのエネルギーに耐えきれず大破しました」

(‘_L’)「……運の悪かった事に、その炎はエルフの炎を模した、特殊な炎」

(‘_L’)「人間の消火技術では、火を消すことは出来ませんでした」

(‘_L’)「……その結果は……あなたもご存知の通りです」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:13:32.38 ID:bFrIvNkf0
しえーん

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:14:08.38 ID:Q0CP7UkV0
しえええ

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:14:15.11 ID:f9WbjnGCO
(メ;・∀・)「あれは……エルフの炎じゃなかったのか……!?」

(‘_L’)「……陛下は、その事故をも戦争に利用することにしたのです」



( ^ω^)『そうじゃ!この火災は、エルフが起こしたことにすればよい!』

(;‘_L’)『……は?』

( ^ω^)『そうすれば民衆はエルフを憎むであろう?徴兵も楽になるし、事故の事を余が追及されずに済む!うむ!見事な案じゃ!』



(‘_L’)「……そして、戦争が始まった」

(メ#・∀・)「フィレンクト……!なぜ止めなかった!!」

(‘_L’)「私は陛下に仕える身でありますから」

(メ#・∀・)「略奪のための戦争を行い、挙げ句町を一つ丸焼きにした愚帝だぞ!!なぜそんな奴に仕えるんだ!!


(‘_L’)「……彼は、優しい王でした」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:15:04.19 ID:sTdsVV0CO
支援

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:15:49.73 ID:f9WbjnGCO
(‘_L’)「誰よりも民の身を案じ、不器用ながらも一生懸命に民の為の政治をしようとした」

(‘_L’)「……今は少し道を間違えてしまっただけなのです」

(‘_L’)「……いつか、あの優しい陛下に戻ってくれると、私は信じています。だから、私は彼に仕え続けるのです」

(メ#・∀・)「たとえそれが悪へ続く道に進んで行ったとしてもか!!」

(‘_L’)「はい、それが私の正義です」

(メ#・∀・)「っ……話にならない。とにかく、火計部隊は止めさせてもらう」

(‘_L’)「それは………なりませぬ。今の戦況はご存知でしょう」

(メ#・∀・)「知ったことか!このふざけた戦争を続けるよりはマシだ!!」

(‘_L’)「はい。そのふざけた戦争は、もう始まってしまいました」

(メ#・∀・)「……どういうことだ」


(‘_L’)「ここで戦争を止めることはすなわち降伏……負けを意味します」

(メ;・∀・)「……!」

(‘_L’)「……理解が早くて助かります。戦争に敗れれば、民衆の身はどうなるか……わかりますよね」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:17:30.01 ID:yzYcTKDf0
これはゲスイゾン

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/07(水) 21:17:39.50 ID:f9WbjnGCO
(メ;・∀・)「くっ……」

(‘_L’)「……今日は、ゆっくりおやすみください。まだ傷も癒えていないようですので」


フィレンクトは一礼すると、その場を去って行った。
そこに残されたモララーは唇を噛みしめ、壁を強く殴りつけた。


(メ ・∀・)(……戦争はもう始まってしまった。今さら何を言っても和解はできない)

(メ ・∀・)(だが、人間の身勝手から始まった戦争だ。これ以上続ける意味なんてないはずだ)

(メ ・∀・)(……それに、戦争の敗国は悲惨な目に会うが……エルフ達はどう考える?今まで人間に無関心だったエルフは……?)


(メ ・∀・)(そもそも、この戦争に勝った所で、本当に平和な世が築けるのか……?)


(メ ・∀・)「……もう少し、調べてみるか」


モララーは踵を返し、自分の部屋とは逆の方向へ歩き出した。
その目にはどこか決意の色が伺えたような気がした。

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