5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

( ^ω^)は街で狩りをするようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 19:12:58.09 ID:YTXNXegS0
代理

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:38:23.14 ID:Lncv9XvZ0
支援

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:38:32.80 ID:IWr4OW310
支援

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:38:59.56 ID:11GczvV/0
支援す

144 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:42:14.93 ID:wdcgY1sF0


ξ;ー;)ξ「よかっ……た」


( ;ω;)「何……言ってんだ……バカ……」


 ツンが安らかで満足げな笑顔を見せると、
 ナイトウはぎゅっと深く、ツンの細身に腕を回した。

 この死の間際、ツンは人の為に清らかな行いをして死ねる事が出来る、
 愛する幼馴染が生きていて、自分を抱き締めてくれたと、そう思い。

 父の為に勇敢に立ち向かってくれた恩返しを、
 彼の両親を救えず逃げ出してしまった償いを、ようやくナイトウにしてやれたのだ、と。
 ツン自身も、ナイトウも、父と母も、皆殺されると分かっていても、
 そう思いたく、そう信じたく、ナイトウを庇ったのだった。

(  ω )「……ツン……」

ξ ー )ξ「…………」

 気絶し、しかし未だ安からな表情を浮かべたままの彼女の顔を眺め、
 ナイトウはここで共に死ぬ覚悟を決めた。

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:42:27.30 ID:iuEWh2QaO
しえん

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:42:53.37 ID:rPzdi1MM0
支援

147 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:46:37.70 ID:wdcgY1sF0
 獲物に動きがない。
 そう見るやゼラチン体はフィレンクトを再び3人の前に晒した。
 獲物が逃げぬよう餌を釣ろうとしているようだが……しかしもはや、
 自分の無力さに絶望したナイトウには、立ち上がる気力すら沸かなかった。


(  ω )「……終わりだ……」


 ――無理だ。あの、フィレンクトさんですら、死に瀕しているじゃないか。
 こいつらの恐るべき力の前には、もう絶望しか感じられない。

 僕らが無謀な戦いを挑んでいる最中、
 もしかしたらフィレンクトさんは逃げろ、戻れと、叫んでいたかもしれないな…………

「……終わりじゃない、終わらせないわ」

 力強い調子でナイトウに反す、白衣の女。
 デレは、諸手に持つダウンサイズされたBlueMachingunをカチャと鳴らした。

148 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:48:43.36 ID:wdcgY1sF0

 今更そんなもので、何を…………

 ナイトウは顔を上げずに、しかし率直に諭すような口調で言った。

(  ω )「もう、終わりだお、おばさん。
      僕達全員こいつらに食われて死ぬんだって、本当は分かってるんだお?」

ξ( 、 ;ξ「……ホライゾン君。
      あの車に乗って逃げなさい。エンジンは動いているわ」

 銃で視線を促す。
 後方、歩道に乗り出した一台の装甲車が静かに唸りを上げている。
 走れば数秒、腹に穴を開けたナイトウがツンをかついで移動しても、
 所要時間はおおよそ30秒程度の距離だろう。

 ……その30秒を得るのが、いかに難しいか、分からないのだ。
 デレは諦めが尽かないようだ。と、ナイトウは苛立つ。

(  ω )「バカな。乗れっこない。こいつらが見逃すはずないお」

ξ( 、 ;ξ「私が行く。囮になるから。その内に、逃げて」

 ナイトウははっとした。囮という、言葉に。

149 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:52:00.97 ID:wdcgY1sF0

(; ω )「……お、」

(; ω )「……おばさんなんて一瞬で溶かされて死ぬ。囮にすらならない。
      もう、いいじゃないかお……この場で皆、殺され――」

ξ(゚、゚#ξ「いいから逃げなさい! 早く!」


(; ゚ω゚)「う、で、でも……ぼ、僕は……」


 まさか僕に、その役目を頼むなんて。
 ナイトウはツンを抱き抱えながら、恐怖に震えた。

 僕は、ツンに、僕を救ってくれたツンに、あんなことをしてしまったのに。


ξ(゚ー゚ξ「……ツンを、お願いね?」

(;゚ω゚)「デレ、さん…………」


 嫌だ、やめて、やめてくれ――――そう思っても、
 デレの顔を見ればそんな愚かしい言葉、死んでも口に出来なかった。
 

150 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:54:52.75 ID:wdcgY1sF0


ξ(゚ー゚;ξ「さ……て。敵さん、我慢できなくなったみたいね。
       変異を始めたわ……さあ、早く行って」


(; ω )「……う、うう……」



ξ(゚−゚#ξ「――――――走れ!
      あの人達の息子なら、誰か一人くらい救ってみせろ!」



(; ω )「あっ」


(; ω )「ううう、ああああああああああああああああああああ!」

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 21:56:12.23 ID:/Hg8WFiF0
支援

152 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:56:52.33 ID:wdcgY1sF0

( ;ω;)「あああああああああああああああ―――――!!」
 

 檄を飛ばされ、ようやく迷いを捨て、
 ナイトウは激痛に耐えながらツンを抱え、走った。

 足を踏み出す度に、横っ腹に開いた穴から血が跳ねる。 

 しかしこんな痛みも出血量もツンの重傷に比べれば些細なものだ。
 最後の最後まで楽に死のうと考えていた、自分の愚かさを正してくれたデレの事を思えば、
 ナイトウはいくらでも痛みに耐え、走れた。

ξ(゚ー゚;ξ「昔っから、あの子って面倒くさい。
       世話焼けるっていうか……まぁ、素直で良い子なんだけどさ」

 車へと走り出したナイトウを見届け、振り返る。
 3人を啄ばみたく、醜悪な異形へと姿を変えた化け物どもが、高速で迫っていた。

 現実離れした光景を目前で眺めるデレは、膝の笑いを抑えられなかった。
 ナイトウを叱咤した時は悟られぬよう気を張っていたが、
 余りにも巨大な軍勢に改めて対峙すると、恐怖がぶり返した。

 乱れた呼吸、冷たい汗、うるさい鼓動。
 
 手は震え、口の中は嫌に乾いた。

153 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 21:59:03.46 ID:wdcgY1sF0
 ――――しかし、途方もない程呆気なく、味気もなく、
 一瞬でデレの肉体の半分が原型を失った。
 

ξ( 、;ξ「あああああああああああああああああああああ!!」

 右手、マシンガンを持つ腕は、鋭い鉤爪で指先から肩にかけて縦に裂かれる。
 左手、拳銃を持つ腕は無事トリガーを引かせたが、その直前、
 巨大な口に下半身を噛み付かれたので体勢は崩れ、弾丸は、虚空を斬った。


ξ( − ξ「あ……う……」


 戦闘とは呼べぬ蹂躙が終わった。

 されど、無力ながら勇敢なるこの生体に興味を示したか、
 知能と知覚を持つ“メデューサ”はトランスフォームを解き、彼女を取り囲んで見つめた。

 その中の一匹が触手で彼女を掴み上げる。
 共に半身を失い、顔中を血で染め上げた夫婦が対面した。

( _L )「……デ、レ」

ξ( 、 ξ「フィレンクト……」

154 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:02:46.81 ID:wdcgY1sF0

「すまな、かった」

「いいえ、いいのよ……あの子達はこの場から逃げ出せた。
 きっとホライゾンなら生きて『セントラル』に帰還できるわ」

「そう、だな。あいつ、なら、きっと」

「ええ。ツンと、ホライゾンが、きっと、人々の、希望に……」


「……デレ……私の、胸を撃て。まだ、生きている、電力機関を、破壊するんだ。
 こいつらを、爆発で、やれるかも、しれん」

「け、研究データは、送信済み、だ。
 ニュージャージーに、残した、バック、アップも、起動、する。
 いずれ、あの子達の、役に、立つ。も、もう、思い残す……事は……」


「フィレンクト、フィレンクト……しっかり……」


「デ、レ……デ……レ……君を………………………」


「愛し…………て………………………」



155 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:04:22.47 ID:wdcgY1sF0



「フィレン、クト…………………」




「……ええ、愛して……いる…………わ…………」



 デレはBlueBulletGunの引き金を引いた。


 弾丸はエネルギーの拡散を防ぐチャンバーを撃ち抜き、
 行き場を無くしたエネルギーが爆発的に広がった。


 エネルギーは一帯にドーム形状を描きながら拡大し、
 リバーサイド遊歩道と近辺の街並みを消し飛ばした――――――



156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:05:31.22 ID:wc6aphtUP
鉄腕アトム並みの動力っすね

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:09:18.94 ID:11GczvV/0
支援す

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:11:18.17 ID:Wl44kHbR0
支援……

159 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:11:37.40 ID:wdcgY1sF0
 白い光は、ナイトウの運転する車のディスプレイにも映った。
 デレが何らかの手段で起こした決死の爆発であっただろうと理解するのは、容易だった。

 ふと、白光の中で、2,3の大きな影が過ぎるのを見た。
 まさかと思い、ナイトウは車を一時停止してドアから身を乗り出す。

 影は眩い光から抜け暗闇に紛れ込むと、尾で光る「赤」を煌かせた。
 
 ――――奴等は、まだ生きている。

( ;ω;)「うううおおああああああああああああああああ!!」 

 叫び、ハンドルを思い切り殴りつけ、顔を腕の中に沈めた。
 静かな車内に、ナイトウの嗚咽が混じる。
 爆発が収まると、それまで車内に流れていたツンのかすかな吐息の音に気づいた。

 ここで、絶望に暮れている場合ではない。
 ツンを、救わねばならない。

 顔を上げ、暗闇を切り進む。
 フロントガラスには、怒りに歪む、恐ろしい表情が映っていた。

(  ω )「殺してやる……奴等を! 何年かかってもいい……!
      必ずだ! この手で必ず、殺してやる……!」

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:14:21.43 ID:11GczvV/0
支援しえん

161 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:15:31.50 ID:wdcgY1sF0
 強い怒りと憎しみに支えられ、ナイトウは『セントラル』へ帰還した。

 満身創痍だったナイトウは車を降りようとした時に崩れ落ちる。
 すぐさまタンカに乗せられた。
 気を失うその瞬間まで、憎き敵の姿を克明に脳裏に描いていた。


  ※

 無機質で飾り気のない病室。

 両親が死んだ事を聞かされたツン・ディレイクは、
 魘されるナイトウにすら気を留めず、絶望に暮れた。
 止め処なく涙は溢れたが、それを拭う手は無い。

 絶望と悲愴は次第に怒りと憎しみに変わり、
 ツンは声が枯れるまで感情を声に出し、言葉にならぬ獣のような叫びを響かせ続けた。

 2人揃って意識を取り戻した後も、2人は言葉を交さず、
 虚ろにぶつぶつと、時に激しく叫び、筆舌し難い罵りの言葉を吐き出し続けた。

 それに気づいた看護員は、鎮静剤の投与を繰り返すようになった。

 薬物の投与を終えたのは3日後。
 2人が言葉を交わしたのも同日。
 病室を出たのは、それから更に一週間が経過した後の事であった。

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:16:55.84 ID:aAZ9lDZ6O
しゃぁぁぁ

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:17:58.52 ID:11GczvV/0
こういう展開だと分かっていても胸にくるな


支援す

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:18:47.58 ID:YI23IYQIO
いつまでも中堅の域を出ないよねお前
クオリティも更新速度も

165 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:20:45.67 ID:wdcgY1sF0
 2人が眠っている間に爆破作戦に関する報道は――勿論、戦死者の情報も――されていた。
 中でもフィレンクトは『セントラル』建造の最大の功労者であるが故、
 市民の殆どが彼の死を悔やみ、惜しみ、彼を英雄と称えるようになる。

 特に彼の死を嘆いたのは、荒巻スカルチノフであった。
 それが本心であったか演技だったかどうかは定かではないが、
 ともかく弱りきった市民の同情を得るにあたり、彼の死が最大の材料であったのは事実だ。

 加え、パンデミック発生後のニューヨークにおいては、
 空軍大佐という肩書きを持つ荒巻が地位としては最高であったし、
 迷える人々からすれば、自ら先導に立つ彼以外に寄りどころは見つからなかったのだ。、
 実際、荒巻には人々を惹きつけるカリスマ性もあった。

 ジョージ・ワシントン・ブリッジ爆破作戦の成功を聞き、
 市民は彼に対する信頼を更に高めたのだった。

 こういった事情の下、荒巻は『セントラル』の治世に関して大きな発言力を得た。
 発足予定であったセントラル議会の最高位に上り詰めるのは、至極簡単であった。

 当然、ツン・ディレイクは実父を利用された事に憤りを感じ、議会に意義を申し立てる。
 だが父とは違い、何ら実績を持たぬ小娘などに誰もが耳を貸さず、
 「話をしたくば父のように何か成果を見せろ」と切り捨てられたのだった。

 ツン・ディレイクが研究に没頭したのは、それからである。

166 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:24:28.72 ID:wdcgY1sF0
 ホライゾン・ナイトウがシステム・ディレイクへの転換手術を受けたのは、
 ジョージ・ワシントン・ブリッジ爆破作戦から5ヶ月後である。
 
 ツンが専用の研究施設を得るまでの過程で特に時間を要した。
 ディレイクという親の名だけでは認められず、
 相応の成果を上げなければ、研究施設の建造に関する文書は一つも目を通してくれなかったのだ。

 とはいえ、荒巻スカルチノフや他の軍人らはシステム・ディレイクの実力を認めていたし、
 ツンには直接述べはしなかったが、期待もしていた。

 加えて、フィレンクトが死に際に送信した戦闘記録を始めとするデータが、
 ツンが研究施設と資材を獲得する為の助力となったのだ。
 しばらくの間、セカンドに関する情報はツンが独占し、他の研究者に大きなリードをつけた。

 しかも、温情深いモナー・ヴァンヘイレンの手配により、
 生前フィレンクトが使っていた機材だけは保護されていた為、
 ツンとナイトウの対セカンド兵器開発は他の追随を許さぬ速度で進行したのであった。
 (なお、フィレンクトのラボは、議会に一時的な会議場として占領され、
  跡形もなくリフォームもされている)

 ツンは、セカンドという存在を父のデータから調べ上げた後、
 システム・ディレイク及びブルーエネルギー兵器の有効性を見直し、
 更に改良を加えより実戦的に洗練したシミュレート結果を議会に発表。

 これが認められ、「チーム・ディレイク」の創立に至る。

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:24:41.40 ID:Wl44kHbR0
支援

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:26:36.57 ID:11GczvV/0
支援す

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:28:02.81 ID:/Hg8WFiF0
ふんす

170 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:28:51.30 ID:wdcgY1sF0

  ※ LOG 「2054年8月11日 エントランス跡地にて」

 2054年、8月11日。
 身を凍らせた風はとうに乾いた熱風へと姿を変え。
 青空だけが爽快で、日が大地を焼き尽くすような、熱い夏の午前10時のこと。

 15の誕生日を迎えたホライゾン・ナイトウは煩わしい法をクリアし、
 「地上」への外出許可を、一時間前に得る事が出来た。

 既にサイボーグ転換手術を完了していたナイトウは外に出たくてたまらなかったし、
 ツンに日を浴びせたく地上へ連れて出たのだ。
 しかしツンは14才であったので、結果的に2人とも処罰を受ける事になったのだが。

 けれども、共に地上へ出たいという気持ちは、ツンも一緒だった。


 地下エンタメ『セントラルパーク』へ大衆を誘う役割を持っていたエントランス、
 その跡地に2人はいた。
 ここは見通しが良い唯一の場所で、太陽を浴びるには絶好のスポットであった。
 久方に見る太陽は、機械の目を持つナイトウですら、あまりにも眩しく思えた。

( ^ω^)「この日が待ち遠しかったお」

 ナイトウは装甲で縁取られた顎を動かし、、
 ツンの喉から出掛かっていた言葉を先に言った。

171 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:32:10.42 ID:wdcgY1sF0

ξ゚听)ξ「まったくよね。保守的な議会の連中を説き伏せるのに苦労するわ、
      アンタが15にならんと外に出れないとか、
      たった8ヶ月が実に長い道のりに思えたわ……アンタは何もしてないけどね」

 飽きれかえった手振りをして返すツン。
 失われたはずの彼女の両腕だが、どちらも義手だ。
 システム・ディレイクの神経系統の研究とテストも兼ね、自ら作り出したのだ。
 精巧に作られた皮膚で覆われ、とても機械仕掛けの義手とは誰も思わないだろう。

 ナイトウが眉をひそめ、いじらしく言う。

( ^ω^)「何を言う。僕はフィレンクトさんとデレさんの言いつけ通り、
       よくメシを食って遊んですくすく育ってったお」

ξ#゚听)ξ「だ、か、ら! そこに勉強が入ってないじゃないのよ!」

( ^ω^)「だって、データを脳みそにぶち込めば知識を得れると知ったら、
       そりゃ誰でも勉強なんてしないお。何で皆サイボーグにならないんだお?」

ξ;゚听)ξ「……あのねえ、誰かが学ばなきゃ新しい事は生み出せないでしょうが。
       皆がサイボーグになったとしても、アンタみたいな考えしてる人ばっかだったらね、
       ずーっと『セントラル』は停滞したままになっちゃうわよ」

(;^ω^)「おお、なるほど……確かにそうだお」

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:33:21.79 ID:11GczvV/0
支援す

173 : :2012/01/09(月) 22:34:30.40 ID:vUKRVDkw0
支援

174 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:34:31.23 ID:wdcgY1sF0

( ^ω^)「帰ったらちっとは勉強の一つでもやるかおね……」

ξ゚听)ξ「……ちゃんと帰ってきなさいよね」

( ^ω^)「絶対に帰ってくるお。奴等を殺すまで、死ねないお」

ξ゚听)ξ「当たり前よ、バカ。あいつらより先に死んでたまるもんですか」



「バカ……絶対帰ってきなさいよ、このバカ」


「なんだおバカバカって。帰ってくるって言ってるじゃねーかお」

「うるさいわね! 早く行って来いバーカ!」

「な、なんなんだお、初陣だってのに……って、あれ?」

「ツン、なんか、涙ぐんでるお?」

「ななななっ! ないてなんかないわよ! いいいから行け! 行って来い!」

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:35:48.14 ID:Wl44kHbR0
支援

176 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:35:48.40 ID:wdcgY1sF0

「……体温上昇、心拍数上昇。ふーむ、涙腺に変化があるお。
 さてはツン、僕の事が心配で心配でふぐおおああああああ」

「うるさいうるさいうるさい! っつーか機能をンな事に使うなバーカ!
 もう……あーあ、せっかくの門出が台無し」

「悪かった、悪かったお……じゃ、そろそろ行くかお……」


「行ってらっしゃい、幸運を祈るわ、ブーン」

「ブーン?」


「お父さんのバージョンA09X-D0からシステムの基本設計をアップデートさせまくって、
 んで今の完成系のバージョン名が、B00N-D1でしょ?
 ちなみにミッション中のコードネームでもあるわ。
 ほら、ビーゼロゼロエヌで、ブーンって読めるじゃん。だから、ブーン」

「ふふ、いいでしょ? ミッション中はブーンって呼ぶわ。
 一々ビーゼロゼロなんて、呼びづらいし」

「ええー……何か間抜けじゃないかお、ブーンって」

「間抜けでバカでデリカシーのないアンタにお似合いと思うわ、ブーンって。
 ふふ、ブーン、ブーン。ふふふ、ブーンのバーカ!」

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:37:38.15 ID:/Hg8WFiF0
( ´ω`)……

178 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:38:32.14 ID:wdcgY1sF0

「ああもう、うっせーお……うーん、ブーンかお……ブーン……」

「なんだかんだ、結構気に入ってそうじゃない」

「まあ、なんか、親しみやすい感じはするお。
 ツンに言われると、違和感あるけど」


「あら、そう? じゃあ、プライベートではナイトウって呼ぶから」

「そうしてくれお」


( ^ω^)「それじゃ、ツン」

ξ゚ー゚)ξ「ん!」


( ^ω^)「B00N-D1、マンハッタン・ミッドタウン調査を開始するお!」


                第35話「LOG 2054年8月11日 エントランス跡地にて」終

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:40:02.02 ID:CaiavFKo0
おつ

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:40:23.51 ID:iuEWh2QaO

ようやく過去編終わりかな?
正直な所、過去より先の話を早く見たいぜ

181 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:41:12.62 ID:wdcgY1sF0
終わりです
次は未定ですが最低でも月1ペースで今年はやりたいです。いややります

ということでお付き合いありがとうございました。お疲れ様でした

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:41:40.19 ID:44TC+fvhO


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:43:26.64 ID:Wl44kHbR0
乙!

184 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:45:31.56 ID:wdcgY1sF0
>>180
次回は先の話になります

今後ストーリーを進める上でこういう風に長々と過去話やる必要は無いので、
その辺は大丈夫(?)なんじゃないですかね!

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:45:38.46 ID:11GczvV/0
乙おつ

期待して待ってるぜ!

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:47:12.13 ID:a5zCv3fE0
乙!
無理しないで、自分のペースで頑張ってくれ
次の投下を楽しみにまってるよー!

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:47:35.44 ID:LnG1AwfA0
乙乙

188 : ◆jVEgVW6U6s :2012/01/09(月) 22:50:10.57 ID:wdcgY1sF0
>>186
アリガトーイ!

でもまあ、上でもありましたがクオリティも投下間隔もいい加減どうにかせんと、
とは思ってますんで、心機一転頑張ります

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:53:26.89 ID:a5zCv3fE0
遅くてもいいから、焦らずしっとり濃厚なのを頼んます

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/09(月) 22:58:58.69 ID:rbd+mL56O
おつ

98 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.02 2018/11/22 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)