４番代役はマートン！打撃好調、虎将が指名

風吹けば名無し

（セ・リーグ、広島－阪神＝雨天中止、６日、マツダ）阪神のマット・マートン外野手（３１）が７日の広島戦（マツダ）で４番に昇格することが６日、決定的となった。
新井良太内野手（２９）が左太もも裏の肉離れで離脱。和田豊監督（５０）は、右左のジグザグ打線の継続を示唆し、開幕から打撃好調のＭ砲が代役４番に指名された。
広島戦が雨天中止になり、マツダスタジアムでの全体練習に変わった。和田監督は練習前、新打順について「１日悩むわ」とつぶやいた。
しかし、練習後に改めて問われると「（ポスト良太は）何人もおらんだろ。並びの問題もある」と強調。これまでのジグザグ打線を継続する考えを語った。水谷コーチも「それはそう思うよ。相手の継投を考えてもね」と同調した。
福留や鳥谷も４番候補だったが、良太に代わる新４番は右打者に限定された。ここまで７試合で打率・３３３、２打点のマートンか、昨季途中まで４番を任され、今季は開幕から代打専門として６試合で打率１６７、１打点の新井か。
チーム関係者は「新井は、まだ万全の状態ではない」と明かし、マートンを抜てきする意向を固めたことを認めた。
昨季、新井が不振に陥った影響で４番に２試合座り、打点こそないが、８打数３安打（打率・３７５）。打順が代わっても打撃スタイルが変わらないことも評価した。
水谷コーチは、Ｍ砲の名前こそ出さなかったものの「うちには４番打者はいない。４番目の打者だ。力むことなく、自分の打撃をすればいい。それができれば自然と打線がつながっていくんだから」と明かした。
前夜は延長十二回に福留が勝ち越し弾を放ち、５点差を逆転しての勝利。この勢いを止めたくない。
マートンはこの日、室内でのフリー打撃などで汗を流した後はジムへ直行。宿舎に帰った際は笑顔で「調子？　ボチボチネ」と言い残して、鳥谷らとエレベーターに乗り込んだ。
和田監督は「（打線爆発の）次の日に打たないと。２、３日続けていくと打線も戻る。勝ち負けも変わってくる」と力を込めた。２年契約最終年のＭ砲が４番に座り、調子の出ない虎打線をけん引していく。　（阿部　祐亮）
http://www.sanspo.com/baseball/news/20130407/tig13040705060010-n1.html