虎・新井“突貫工事”１５日にも今季初実戦

風吹けば名無し

３・２９開幕に間に合わせる！！　背中の張りなどのリハビリに励む阪神・新井貴浩内野手（３６）が１０日、鳴尾浜球場で２軍本隊の打撃練習に合流した。早ければ、１５日教育リーグ・中日戦（ナゴヤ）で今季初実戦に臨む予定。
和田豊監督（５０）は「打順は固まりつつある」と明かしたが、俺も忘れるな－と言わんばかりに、昨年の４番は存在感をみせるつもりだ。
漂う悲壮感を消し飛ばすように、一心不乱にバットを振った。鳴尾浜球場に一際大きな快音が鳴り響く。白球は何度も大きな弧を描いた。４７スイングで４本のサク越え。周囲の若虎とは存在感が違った。目指す開幕１軍へ、新井が１歩前進した。
「特に何もないよ」
まだリハビリ中の身だけに多くは語らなかったが、その表情からは、確かな手応えがにじみ出ていた。目指すは、開幕１軍、いやスタメンだ。
午前１０時過ぎからファームの打撃練習に合流した。ティー打撃などで体をほぐし、ケージに入った。すると、主砲のバットは快音を連発。左翼方向へ４度、アーチも描いた。守備練習や走塁もこなし、通常のメニューを消化した。
リハビリを担当する権田トレーナーは、「屋外で打つのも問題ない。実戦までに、どこかでシートノックに入っていくと思います」と今後の見通しを説明した。
シートノックなどをこなし、次のステップは試合に出ることだ。背番号「２５」の今季初実戦に関して、平田２軍監督は「ゲームに出る日も近くなってきた。火（１２日）、水曜日（１３日）の練習を見て、どのぐらいから実戦になるかはそれからだな」と話した。
１５日の教育リーグ・中日戦（ナゴヤ）が２０１３年の初実戦となる公算が大だ。