阪神残留・鳥谷に４番昇格案浮上

風吹けば名無し

海外ＦＡ権を行使せずに阪神残留を決めた鳥谷敬内野手（３１）に思わぬ大役が回ってきそうだ。
　１２日、悩んだ末に結論を出した鳥谷は「決断したからには来季へ向けてチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と再出発を誓った。
主力の流出を回避できた中村ＧＭは「チームを引っ張る立場。残ってくれると信じていた」と朗報に胸をなで下ろし、和田監督も「いる、いないで全然違ってくる。１番とかクリーンアップ以外は考えられない」と信頼を口にした。

　そんななか、鳥谷を来季の新４番に――との声が首脳陣から上がっている。
「ウチは４番の補強に動いているけど、４番なら生え抜きの鳥谷がいるじゃないか。金本がいなかったら今ごろはとっくに４番を打っている選手。チームとしても生え抜きの４番に育てていかないといけない」（あるコーチ）

　今季の鳥谷は主に３番で打率２割６分２厘、８本塁打。本塁打数も統一球導入前の２００９年の２０本が最多で、４番としては物足りない数字に見える。
しかし、「最初から４番の人間なんていない。鳥谷も４番になったら４番らしい打撃をして自然と大きい当たりが増えてくるだろう」（同）と現時点での長打力不足は問題にしていない。
　金本、城島が引退し、新井貴も古傷の右肩痛を抱えている。鳥谷の４番昇格プランには球団内も「４番でも打ってくれるはず」「生え抜きが活躍するのはいいこと」と歓迎ムード。来季でプロ１０年目を迎える鳥谷が大役を担うかもしれない。
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